離婚 住宅ローン 養育費
離婚の原因を作ったのは長らく浮気・不倫を続けていた元夫が100%悪い!
元夫もそれをしぶしぶ認めて今回の離婚には同意してくれた。
しかし離婚すれば元妻の私と子供たちは暮らす家に困ってしまいます。
そこで離婚の条件として
『今のこの家の住宅ローンをこれからも元夫が養育費代わりに払い続けさせるのはできないのか?』
ということでお悩みではありませんか?

結論から言うとかなり後々困ることもたくさん出てきますので要注意してください。

住宅ローンに毎月の支払いと比べて「離婚による養育費の相場」ってかなり低い

住宅ローンに毎月の支払いと比べて「離婚による養育費の相場」ってかなり低い

例えば3500万円の住宅ローンを35年・金利1.475%で借り入れしたとすると
毎月106,736円です。
※最近の住宅ローンはもう少し低金利であるが、おそらく離婚を考えている夫婦が購入した当時の金利はもう少し高いと思います。

これって離婚二より子供の養育費の相場からするとかなり高いのです。

養育費の平均相場は子供2人でもたった4万8,000円程度

離婚することによる子供の養育費をいくらにするか?
これは離婚する夫婦で自由に取り決められます。
そこで、
「元夫のあなたが子供の養育費代わりにこの家の住宅ローンをこれからも払い続けてね」
という話にもなることもありますよね。
でも、もしこれが離婚調停など第三者を交えて離婚の話をする場合に「子供の養育費の算定基準」があるのです。
この「離婚による養育費の算定基準」は
夫の年収
妻の年収
子供の年齢と人数
によって算定されます。

参考:平成30年度司法研究(養育費,婚姻費用の算定に関する実証的研究)の報告について

まあ、ここではこれ以上詳しく解説することは省略しますが
養育費の平均相場っは母子家庭で
子供1人の場合は月に3万8,207円、
子供2人の場合でも月に4万8,090円
が1カ月あたりの平均相場です。
これって今の家の住宅ローンを支払い続けている元夫からすればかなり高いと感じて仕方ありません。
さらに毎年の固定資産税・都市計画税も必要になります。
これはだいたい毎年10万円~15万円程度になります。

子供に一人の場合の養育費の平均相場 3万8,207円
それと比べて最初のケース(住宅ローン借入3500万円・35年払い・金利1.475%)と固定資産税を考えると借り入れ住宅ローンと固定資産税などの負担は毎月約12万円程度にもなってしまいます。

いかがですか?
養育費の平均相場の3倍近くにもなってしまっています。
このことからも離婚の養育費代わりに住宅ローンを元夫に支払わせることが果たして妥当なことかどうか?もご判断ください。

養育費って減額できるのです

当初は
自分が離婚の原因を作ったから
どうしても離婚したかったから
という理由で元妻からの離婚条件をそのまま受け入れた元夫だとしても、それがすぐにきつくなることは少なくありません。

そこで
養育費の支払いがきつい・・・減額したい
どうやったら養育費は減額できるのか?
そんなことを考えると思います。
まして、自分の暮らしや再婚っしたのならダブル負担は相当の経済力のある男性でもないと不可能です。
まして、今は不景気・・・
会社の業績不振
病気
再婚
などなど養育費代わりの住宅ローンの負担はどんどん重くのしかかってきます。

生活に変化があった場合、養育費は減額できる

実は、生活に変化があった場合、養育費は減額できることをご存知でしょうか?
離婚が決まり養育費の支払いにも同意した場合でも、長い年月を経ると事情が変わる可能性は十分あります。
そんな時には元夫の養育費代わりの住宅ローンの返済が滞ることも想定されるのです。

そもそも養育費は、話し合いで合意が得られればいつでも減額できます。
また、話し合いで合意が得られなくても、正式な理由があれば法的手続き(調停)になれば減額が認められる可能性も高いのです。
なぜなら養育費の金額は「子どもの人数」と「年齢」、「元夫婦の年収」によって決まるからです。

養育費を減額できる条件
  1. 支払う側が再婚し扶養家族が増えた</li>
  2. 受け取る側が再婚した
  3. 支払う側の収入が減った
  4. 受け取る側の収入が増えた

そもそも養育費なんて払い続ける元夫のほうが少ない

元夫が子供が成人なるまできちんと養育費を払い続けるのはごくわずかなのが現実です。
しかも、多くの離婚はきちんと公正証書で離婚協議書を作る人なんてほとんどいません。
ですから、元夫と元妻が話し合って決めた
「元夫が養育費代わりに住宅ローンを払い続ける約束」
に法的拘束力はないのです。
公正証書による離婚協議書がない場合に元夫の給料や財産の差押などは現実的には無理な話なのです。
それをしたければわざわざ家庭裁判所に調停を申し立てなければいけません。
sこまでする元妻も少ないのも現実です。
だからこそ子供の養育費に関しては泣き寝入りしかない元妻がほとんどなのです。

養育費は子供が成人するまでである

養育費が元夫から支払われるのは子供が成人するまでです。
子供が成人したのなら、元夫からすれば「もう養育費を支払う必要はない」という考えもできます。
その時に元夫から立ち退きを求められたらどうしますか?
子供が成人するしるその時にはもlと夫からら

離婚後も元夫が養育費代わりの住宅ローンを払い続けるとは限らない

離婚後も元夫が養育費代わりの住宅ローンを払い続けるとは限らない

このようにいくら離婚の時にきちんと話し合って決めたことであっても、離婚後も元夫が養育費代わりに住宅ローンを払い続ける約束は反故にされてしまうことは十分考えておかないといけないのです。

元夫が住宅ローンの返済を滞らせたら突然競売・強制退去となる

元夫が元妻とその子供が暮らす今の家の住宅ローンを滞納したら・・・
当然のことですが受託ローンを借りた銀行は速やかに設定された抵当権に基づいて手続きを開始します。
それはいわゆる競売という手続きです。
競売の場合は居住権というものは認められませんし、そもそも住宅ローンの契約違反で元妻と子供が住んでいるのですから対抗措置はありません。
しかも、気を付けなければいかないのは、
元妻には住宅ローンが滞納されているか?わからない
元夫の受託ローン滞納にう気付いた時にはすでに手遅れ
ということが多いのです。

離婚したのですから元妻は法律的にも赤の他人です。
ですから銀行は元夫としか話はしません。
滞納による銀行から今の住まいに差押登記がされて、ものの数か月で競売が開始されます。
競売から落札までの期間も短いものです。
その時には手を打てることはごく限られています。

元夫が住宅ローンの返済を滞らせたら突然競売・強制退去となる。

元夫が住宅ローンの返済を滞らせたら連帯保証人である元妻に支払い義務が生じる

今の住まいを購入する時に元妻が連帯保証人になっているケースもよくあります。
できれば離婚の時に連帯保証人を外せればいいのですが、それは簡単なことではないのいです。
その場合、元夫が住宅ローンを滞納した場合に連帯保証人の元妻にも督促が来てします。
もちろんそこには「もう離婚したのだから関係ありません」などは通用する話ではありません。

離婚後も元夫が養育費代わりに住宅ローンを払っていても銀行に離婚がバレたら一括返済を求められることもある

離婚後も元夫が養育費代わりに住宅ローンを払っていても銀行に離婚がバレたら一括返済を求められる

そもそも自分が住む家ことを条件としているのが住宅ローンの前提条件です。
それが離婚により最初の約束とは異なる状態なのです。
一般的には銀行も滞納事故などが無ければ黙認捨ていることも多いのですが、離婚したことが銀行にバレれば銀行も用心してきます。
たとえばふう普通の場合の住宅ローンではリスケジュールといって返済がキツなった場合に条件変更を認めてくれう場合もあります。
しかし、離婚が銀行にバレている場合にはそんな相談も難しいでしょう。
下手をすれば一括返済を求められる威かもしれません。

離婚後も元夫が養育費代わりに住宅ローンを払い続ける今の家に元妻と子供が住み続けるには?

では離婚後の住宅ローンを元夫に養育費代わりに支払わせている場合に今の家に元妻と子供が住み続けるにはどうすればいいのでしょうか?
効果的?裏技的なことはあまりないのですが、少しでもご参考になりそうなことは以下の通りです。

養育費と住宅ローンは相殺せずに分けて考えてきちんと公正証書で離婚協議書を作る

そもそも住宅ローんと養育費を相殺するようなごちゃまぜで曖昧な考え方は間違っています。
このあたりは住宅ローンと養育費はきちんと分けて考えるほうがいいでしょう。

ちなみに養育費を支払うことに法的強制力を持たせるのには公正証書での離婚協議書しかありません。
このあたりは離婚する時にきちんと話し合っておきましょう。
ただほとんどの夫婦の離婚では公正証書の離婚協議書まで作ることのほうが少ないのも事実です。

定期的に登記簿を確認して滞納・差押が付いていないか?確認する

元夫が今の家の住宅ローンの滞納が続くと銀行は差押登記をうってきます。
ですので、元夫の住宅ローンの返済状況がわからない元妻からすれば定期的に登記簿を調べて確認しておく必要があります。
今はインターネットからも不動産の登記簿(登記情報証明書)は簡単に見ることが出来ます。(要費用数百円)

家賃を元夫に支払う

元夫からすればいくら養育費代わりとはいえ今の住宅ローンの返済は大きな負担です。
ですので、元夫にいくらかの家賃を支払うことも考えられます。
そうすれば元夫の住宅ローン返済もいグッと楽になり、延滞事故なども起こりにくくなります。

元夫との連絡コミュニケーションを定期的にとる

離婚したのだからもう元夫とは今後一生会ううこともないし、会いたくもない!
そんな決意の元で離婚をされたかもしれません。
しかし、今の家が夫の名義でありそこに元妻と子供たちが暮らしているのであれば定期的に元夫と連絡を取り合う必要はあります。
そうしないと元夫の経済状況などもわからないからです。

元妻と子供が住む今の家の住宅ローンを借り換えて名義を換える

一番のベストな方法はやはり
元妻と子供が住む今の家の住宅ローンを借り換えて元妻の名義を換える
ことでしょう。

離婚当初は経済的自立はできていなくても、離婚後に仕事を見つけてそれなりの安定的な収入が得られるようになったのであればぜひ住宅ローンを借り換えて元妻であるあなたの名義に換えることをおすすめします。
ただ、この元妻が元夫名義の家の住宅ローンの借り換えは簡単ではありません。
そこで専門家の力をかりることもぜひ検討しておいてください。